『3びきの子ぶた』
むかしむかし、3びきの子ぶたが、自分の家を作りました。
一番上の子ぶたは、わらの家。
「すぐにできたよ。」
二番目の子ぶたは、木の家。
「簡単に作ったよ。」
一番下の子ぶたは、丈夫なレンガの家を何日もかけて作りました。
ある日、森からお腹をすかせたオオカミがやってきました。
「おいしそうな子ぶたのにおいがするぞ。」
オオカミはわらの家を見つけました。
「こんな家、ひとふきだ。」
オオカミは息をフー。
わらの家は、あっというまに飛び散ってしまいました。
「助けて~。」
一番上の子ぶたは、二番目の子ぶたの家へ走って逃げました。
「こんな家だって、ひとふきだ。2ひきまとめて食べてやる~。」
息をフーー。
木の家は、バラバラにこわれてしまいました。
2ひきの子ぶたは、弟の家まで走って逃げました。
「3びきまとめて食べてやる~。」
フー、フー、フーーー。
けれども、レンガの家はびくともしません。
「よし、それならあの煙突から入ってやる!」
それを知った子ぶたたちは、急いで暖炉に大きな鍋を置き、お湯をグラグラと沸かしました。
オオカミが煙突から入ると・・・
「うわあっ、あっちっちっちっ。」
大やけどをしたオオカミは、森へ逃げていきました。
それからは、3びきで力を合わせて幸せに暮らしました。